ピラティスはただの運動じゃない!
ピラティスはからだを磨く最高のメソッド!
しかし、大雑把に見たまんまの動きを真似するだけでは、体型を崩したり怪我の原因にもなるので注意しましょう!
ピラティスはもともとリハビリとして生まれたボディワーク。カラダを本当の意味で整えることで心や魂までを磨く、人生を豊かにするメソッドです。
ピラティスにはいくつかの原則(決まりごと)があります。この原則を無視してしまえばそれはただ、動いているだけ。ピラティスにはさまざまな流派があり、流派によって原則の数が違ったりしますが、どこの流派でも採用される最低限の6つをここではご紹介します。
これらの原則はどれも等しく、優先順位はありません。
ピラティス6つの原則

呼吸
呼吸は動きに流れ(フロー)やリズムを作り、全身を調和させるためにとても大切です。
特にピラティスで採用される胸式呼吸では、コアの動員が必要不可欠です。胸式呼吸で行えるか否かで、体幹の安定感が全く違います。
初めのうちは呼吸が難しく感じるため、動きを覚えるために呼吸を忘れても大丈夫、という練習方法があります。ですが、最終的にはしっかりと呼吸を連動させることでエクササイズの効果を高めてくれるのです。
集中
ピラティスを行う際は全身の感覚に集中することが大切です。
鏡で見るのではなく、内側から感じてゆく。そうすることによって脳と全身の感覚をつなぐのです。
呼吸との連動も、集中によって生まれます。
中心(センター)
コアと捉える場合や重心と捉える場合がありますが、
エクササイズがうまくいかない時「筋力が足りないから」と決めつけてはいけません。中心(重心)のずれがエクササイズを難しくしている場合があります。
寝ている時、立っている時などそれぞれ重心は異なるため、自身の中での重心を必要に応じて見極める必要があるのです。
コントロール
フィットネスでは大きく動くことでカロリー消費を促すような場合があります。しかし、ピラティスでは大きく動くことよりも、安定する場所と動かす場所を明確に使い分け、全身をコントロールする感覚がとても大切です。
大きく動くことは必要のない筋肉を使ってしまったり、本来使いたい筋肉を使えない状態を作ってしまいます。
コントロールと正確性により、無駄のない動きを磨きます。
正確性
正確性とコントロールは他のフィットネスとピラティスの大きな違いといえます。
ぱっと見で動きを真似することは簡単ですが、解剖学的な知識をもとにどの筋肉を使いたいかを明確にしているのがピラティスの特徴です。だからこそ、フォームの正確性はとても大切なのです。
正確性を大切にすることで、エクササイズの恩恵をより受けることができます。
流れ(フロー)
滑らかで途切れのない連続した動きのことを言います。一つのエクササイズの中で、波に乗ってゆくような感覚です。初めのうちはエクササイズ1回ごとに休憩を挟んだりしてしまいがちですが、波に乗ってどこまでも繰り返すような感覚を見つけていくために、練習を繰り返します。
原則に優先順位はない

テーマを決めてみよう!
6つの原則は、本来同時に全て意識したいところ。しかし、初心者のうちはそれがとても難しいはずです!その場合におすすめなのが、テーマを決めること。今日は呼吸の正確性を大切にする、今日は流れを意識してみる、そうして一つずつを練習することで最終的に全てを意識しながら行えるようにしていきます。
原則をテーマにして練習する方法
6つの原則を一度に意識するのは初心者には難しいもの。
そこでおすすめなのが「今日は呼吸」「次回はコントロール」とテーマを決めて取り組む方法です。
一つずつ深めていくことで、やがてすべての原則を同時に意識できるようになります。
ピラティス初心者におすすめのエクササイズ
入門編エクササイズを集めてみました!
10回で気分が良くなり、20回で見た目が変わり、30回で体の全てがかわる
ジョセフ・ピラティス
入門エクササイズはまずは10回!集中してチャレンジしてみてください♪
まとめ:6つの原則を意識することで得られる変化
ピラティスは、ただの運動ではなく「体を通して心と人生を磨く」ためのメソッド。
6つの原則を意識しながら練習を続けることで、姿勢や体型だけでなく、呼吸・心の落ち着き・日常の所作にまで変化が表れてきます。