コアトレ、などと何かと耳にする「コア」という言葉。でも実際コアってどこ?コアって何?という方も多いのではないでしょうか。ここでは「コア」と「体幹」「インナーマッスル」それらとの違いも含めながら解説します!
コア・パワーハウスとは
コア(ピラティスではパワーハウスとも呼ぶ)とは、前面は肋骨の底部から股関節を結ぶ線まで。背面では臀部の下までの領域を指します(出典:ピラーティスアナトミィ)。
特にマットピラティスでは、コア(パワーハウス)を重視し、そこからすべてのエクササイズが構成されていると言っても過言ではありません。
コア(パワーハウス)を整えることで両腕・両脚も調和の取れた身体になっていくと考えます。コアを整えることで骨盤と背骨を安定させます。それによって神経伝達をスムーズにさせることにもつながるのです。
コアを構成する筋肉
コアの概念として、アウターマッスルを含む考え方と、インナーマッスルのみを指す場合があります。ここではインナーマッスルにフォーカスし、4つの筋肉をご紹介します。
横隔膜
横隔膜とは、胸腔と腹腔を隔てる膜のように張り巡らされた筋肉のこと。呼吸の主導筋であり、吸った息で収縮し、吐いた息で弛緩します。ピラティスやヨガに限らず、呼吸はコアに直接関わる行為であるため、身体の動きと呼吸を連動させることはエクササイズに劇的な影響を与えます。
腹横筋
腹横筋は「コルセット筋」などと呼ばれる腹筋群の最深部にある筋肉です。この筋肉も呼吸と大きく関わりがあり、腹式呼吸では吸った息で緩み、吐いた息で収縮します。逆に、胸式呼吸においては収縮し続けることができ、腹筋群を支えます。
多裂筋
多裂筋は背中側の深層筋。背骨に沿って背骨を深層から支える筋肉です。多裂筋の緊張状態が続けば腰痛の原因となったり、反り腰の元凶にもなり得ます。逆に多裂筋が弱い方は猫背になりやすかったり、ヘルニアの原因になることもあります。
骨盤底筋
骨盤底筋は骨盤底に張り巡らされたハンモック状の筋肉群のことを指します。私たちは日常において排泄の度にこの骨盤底筋群の存在を無意識のうちに感じているはずです。ピラティスやヨガのエクササイズにおいて、直接骨盤底筋を鍛えるというものはほとんどありませんが、意識を集中させることで存在を感じることが大切です。
コア・体幹・インナーマッスルの違い
体幹
体幹とは、首と四肢(両腕・両脚)を切り取った胴体のこと。よくコアと同じように扱われますが、肩や胸、肩甲骨周りを含む概念です。また、インナーマッスルではなくアウターも含めた広義的な意味で使われる言葉です。
コア
コアは、体幹の中でも胸より下、腹腔周りを指す言葉。上記でも説明した通り、肋骨下部から骨盤底までの範囲のことを言います。
インナーマッスル
インナーマッスルとは、骨の近くに存在する深層筋のことを指します。深層筋は体幹だけではなく、四肢にも存在します。
コアの強さでハーモニーを奏でる
コアを強くするメリット
- 骨盤・背骨が安定し、神経伝達がスムーズになる。
- 四肢の動きも快適になる。
- 全身が調和し、どのようなポーズでもスティラ・スッカ(安定して快適な状態)を目指すことができる
- 骨盤が安定することで不必要な腰痛や肩こりから解放される
- 姿勢改善により血流もアップ
コアを鍛えることのメリットはこのほかにもキリがないほどたくさん!
ダイエットにも健康にも美容にも!欠かせないコアを意識して整えましょう♪