ピラティス には大きく分けて二つのやり方があります。ピラティス専用のマシンを使用したマシンピラティスと、ヨガなどと同じようにマットのみでも行えるマットピラティス。
初心者にはどちらが向いているのでしょうか?わかりやすく解説します。
マシン ピラティス とは
マシンピラティスでは専用の大きな器具(マシン)を利用して行うエクササイズです。
“ピラティス”というエクササイズは元々、第一次世界対戦中、イギリスの捕虜にされたジョセフ・ピラティス氏が病床で開発したのが最初だと言われています。その際に改造したベッドを使用していました。
マシンを使うことで、エクササイズは難しくもなるし、簡単にもなります。つまり使う人に合わせて強度や何度を調整するためにマシンピラティスは幅広く対応することができるのです。
マット ピラティス とは
マットピラティスとは、名前の通りマットの上で行うピラティスエクササイズです。ピラティスでは専用のピラティスマットを使用します。マットピラティスは、同じようにマットの上で行うヨガと混同されやすいですが、エクササイズの内容は全く違います。
フィットネススタジオなどでプログラムとして行われる“ピラティス”は多くの場合で“マットピラティス”です。マットピラティスの方が初心者向けだと思われがちですが、マシンピラティスの方が強度・難度共に調整できるが広く、リハビリや高齢の方にも対応できます。
それぞれのメリット
マシンピラティスのメリット
正確性の追求
マシンが姿勢をサポートすることによって、エクササイズの正確性を高めます。正確性が高まれば効果も感じやすくなることでしょう。
特定のパフォーマンスの向上
マシンピラティスではマットピラティスよりもエクササイズが豊富にあります。怪我のリハビリやスポーツパフォーマンスの向上など、目的に合わせて全身にアプローチをかけるのを得意とします。
マットピラティスのメリット
自宅でも行えるお手軽さ
マットピラティスの魅力は、なんといってもマット一枚でどこでもできること!自宅でオンラインレッスンでも受けることができるので、継続しやすい点が挙げられます。
安価でグループレッスンを受けられる
マットピラティスは、専門スタジオ以外でもフィットネススタジオのプログラムなど、多くの場所で受講することができます。グループレッスンは安価でレッスンの本数も多いので、価格の面でも続けやすいのが特徴です。
それぞれのデメリット
マシンピラティスのデメリット
高額になりがち
マシンピラティスはグループレッスンを行なっているスタジオもありますが、基本的にはプライベートレッスンがおすすめです。しかし、高額になりやすく頻度よく継続することが難しい人もいます。
自宅で行えない
マシンピラティスのマシンは一台数十万から数百万するもので、大きさもあるので自宅に導入するのが難しいです。ピラティスはできる限り毎日行うのがいいのですが、スタジオに毎日通うのは難しいですよね。継続し、習慣化するためにはマットピラティスも同時に練習するのがおすすめです。
マットピラティスのデメリット
自己流になりやすい
ピラティスの原則の一つに“正確性”が挙げられます。グループレッスンが主なマットピラティスでは、インナーにアプローチをかけずにアウターマッスルで似たようなことができてしまい、結果的に目的を果たせないことがあります。マットピラティスでなかなか効果を感じられないというのは“自己流”が原因かもしれません。
体幹に集中している
マットピラティスでは背骨と骨盤にまつわる体幹の筋肉にアプローチをかけることができますが、下半身や腕まわりなどを鍛えたい場合、マシンピラティスの方が得意分野となります。
特定のスポーツパフォーマンス向上や、リハビリなどで目的が明確な方はマシンを使ったプライベートレッスンが効果も高く、おすすめです。
こんな人にはマシンピラティスがおすすめ
- 特定のスポーツパフォーマンスの向上をしたい
- グループレッスンについていける自信がない
- マットピラティスをたくさん受けて、上級エクササイズにチャレンジしたい
マシンピラティスは、目的がはっきりしている方におすすめです!目的を達成するためには、相性の良いスタジオや、インストラクターを探すことも大切です。
こんな人にはマットピラティスがおすすめ
- 安価でピラティスを始めてみたい
- オンラインでも受講したい
- 自重トレーニングに自信がある
マットピラティスは「とりあえず始めてみたい!」という方が簡単に始められるのが魅力✨