ヨガといえば、身体が柔らかい人が複雑なポーズをとっている、そんなイメージがありますよね。「体が硬いからヨガは向いていない」と始める前に食わず嫌いしてしまう方も多いのではないでしょうか。しかし、ヨガをすることで体は柔らかくなります。だからこそ身体が硬くて柔らかくしたいと思っている人にほど、ヨガがおすすめなんです!
体がかたくてもヨガはできる!
そもそも、体が硬いとは?
「体が硬い」というのは、関節の可動域が本来持っているものより狭い状態になることです。全身360個ほどある関節は、ほとんどの関節が滑膜関節と言い、動くことができるもの。
関節の可動域はその周りの筋肉の状態やバランスなどが大きく関係します。肩関節や股関節は、最も可動域の広い関節です。「体が硬い!」という人の多くは前屈や開脚ができないことで「硬い」という判断をしますが、これはどちらも股関節に関する柔軟性の話し。では、股関節が柔らかければどんなヨガポーズでも取れるのか?答えはNO。股関節が柔らかくても背骨が硬い、肩が硬い、足首が硬い、などの原因から出来ないポーズは沢山あります。
大切なのは全身のバランス。
ヨガを通して、自身の体の柔らかい部分と硬い部分(ほぐす必要のある部分)を知ることが大切です。
なぜ、ヨガで体が柔らかくなるのか?
ヨガがカラダを柔らかくするという効果は広く実証されています。ヨガポーズの多くは筋トレの要素とストレッチの要素を含みます。ストレッチ系のポーズで数呼吸キープすることで筋肉の柔軟性を高めます。また、ヨガの呼吸には副交感神経を優位にする効果もあり、筋肉の過度な緊張を解く効果があります。日常生活では決して行わないような身体の動きをするため、それぞれの関節の可動域の範囲で様々な方向に使うことで、全身のバランスを整えます。また、ヨガを通して身体と向き合うことで硬い部分や柔らかい部分に気づくことができます。
柔らかすぎる身体にはリスクがある
身体は柔らかければ良いと言うものではありません。柔らかいカラダと言えばバレリダンサーですが、彼らは柔らかすぎるカラダを筋力で補っています。
関節は周りの筋肉が柔らかくなるほど、反比例して安定性は減ると言えます。つまり柔らかすぎることも怪我の原因になりかねません。大切なのはバランスです。筋肉とのバランス、全身の柔軟性のバランス、右と左のバランス・・・
バランスを意識したトレーニングが大切です◎
カラダを柔らかくするためにヨガをやってみよう
体は全身のバランスと適度な柔軟性を保つことで怪我などのリスクを低下させます。
固まりすぎたカラダを放置しておくことは何よりものリスク。動けなくなる前に動かす習慣をもつことが大切です。
実際のヨガの現場には、五十肩のリハビリに、膝のリハビリに、とヨガを始める方が多くいらっしゃいます。でも本当ならそうなる前からヨガをしていたら違う「今」を過ごせたかもしれません。
身体が硬いと諦めず、始めてみることが大切。ヨガはきっと、あなたの身体と心の何かを変えてくれるでしょう。