今日ご紹介する動画はこちら!しなやかで柔らかな背骨の流動性を作るワークです!
背骨を柔らかくする理由
ところで、なぜ背骨の柔軟性が必要なのでしょうか?
それは、私たち人間が二足歩行だからです。身体の中でも最も重たい頭蓋骨(脳)がてっぺんにあり、その頭蓋骨を支えているのが背骨。
私たちの背骨が緩やかなS字カーブを描いてますが、このS字カーブも重たい頭を支えるために必要なカーブ。
そして背骨(脊柱)は、26骨の骨の連なりです。この一つ一つの間には椎間板というクッションがあり、それぞれのクッションによって、あらゆる動きによる衝撃を分散しています。その衝撃の分散によって、人間はあらゆる動きを行えるんですね。
背骨がもし、固まったら?
では、背骨がもし固まってしまったらどうなるのでしょうか?衝撃は背骨の一部に蓄積されます。本来、26骨の背骨一つ一つの間にあるクッションですが、一部だけに負荷が加わり続けるとどうなるのでしょうか?有名なところで言えば椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症と言った、怪我につながってしまうのです。
背骨は脳と全身を繋ぐ高速道路
また、背骨は脳と全身の神経を繋ぐための高速道路のような場所。その高速道路が普通になってしまうと脳からの信号が途絶え、身体の一部が動かなくなったりということにもつながります。だからこそ、背骨のケアは必須なのです。
背骨を柔らかくする入門エクササイズ2選
キャット&カウ (動きは動画を参照)
ヨガでもお馴染みのキャット&カウ!ヨガレッスンではウォーミングアップで行うことが多いですよね。
- 四つ這いになって肩の真下に手首、股関節の真下に膝がくるように手や脚の幅を調整します。背骨はまっすぐに保ち、頭蓋骨が落ちないように保ちましょう。
- 息を吐きながら、背骨全体で弓のようにアーチを描きながら丸くなります(猫のポーズ)
- 息を吸いながら、反対のアーチになるように背骨を空します(牛のポーズ)
- これをしばらく繰り返します。
ポイント!
- 背骨の中でも一番動かしやすいのは脳に近い首。でも首はあんまり動かしたくないんです!息を吐いて丸くなる時は腰(腰椎)を丸める感覚を、息を吸って反らせた時は胸(胸椎)を反らせる感覚を持つと良いです。
- 慣れてきた人は、尾骨から順番に動く意識を持つとより、繊細な感覚を鍛えることができます。
- 背骨の癖は皆さんそれぞれ持っているものなので、背骨全体を使って弓のような均等なアーチを描く感覚を持つことを意識します。
スパインストレッチ
ぱっと見、ただの前屈ですが名前の通り背骨を伸ばす意識を持ちたいです!
- 座って体幹をまっすぐに立てる。(まっすぐに立たない場合は膝を多少曲げてもOK)脚は肩幅かマット幅ほどに開き、両手を前ならえ。
- 息を吐きながら、腹壁を引っ込めて頭蓋骨の付け根からロールダウン。背骨全体がアーチになるように※反り腰さんは腰を丸める意識を大切にしてみて!
- 息を吸ってキープ
- 息を吐きながら、ロールアップ。坐骨が立ち、尾骨から一骨づつ積み上げていくイメージ(まっすぐ真上に伸びます。)
ポイント!
- 首だけ丸まってしまう、胸だけ丸まってしまうという方が圧倒的に多いので、普段丸まりづらい下背部(腰)を丸めることに重きを置いてみましょう!
- 肩に力が入りやすいです。肩の力は抜いて行います。
- ぽっこりお腹禁止!ぽっこりしているしっかりと引き込んで薄いお腹を作るように心がけます。
- 前屈状態になった時はハムストリングスのストレッチも感じましょう!
背骨を動かす筋肉
今回のエクササイズはどちらも、背骨を丸めたり、そらしたりする屈曲と伸展のワーク。
胴体の前側と後ろ側で背骨を支えたり動かしているのは主に、腹筋群と脊柱起立筋群の二つです。背骨というと背中に意識が向きがちですが、身体の前面にも意識を向けてみましょう。特に、腹圧を高める意識が、腰を守ります。