呼吸で自律神経を整える!【ヨガ的】良質な呼吸のススメ

ヨガ哲学
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呼吸とは人が生まれて最初にする行為で、最後にする行為でもあります。成人の場合1分間の呼吸回数は15〜22回ほどが平均です。つまり、1日の呼吸は約2万回〜3万回!1日にすると回数に差が開きますよね。一回の呼吸が深くなればなるほど、呼吸の数は少なくなります。

ヨガの中では呼吸を整えることを“ プラーナヤーマ ”と言います。プラーナとは生命エネルギーのことを意味しています。呼吸=息すること=生きることと繋げて考えているんですね。

プラーナ&アパーナ

瞑想 

プラーナとは生命力のこと。吸った空気から酸素を全身の細胞に届けます。
アパーナとは<離れる><下がる>などの意味があり、排出機能のことをさしています。
プラーナ(吸う息)を保管するものがアパーナ(吐く息)であり二つの機能の均衡が必要なのです。

胸式呼吸・腹式呼吸

呼吸は意識的に行うこともできるし、寝ている時などの無意識下でも自然に行っています。
無意識下の呼吸では自律神経が大きく関わっていて、二種類の呼吸を使い分けるように行っています。

それぞれの呼吸の違いは使っている筋肉!ではそれぞれを具体的にご紹介します。

胸式呼吸

交感神経を優位にする呼吸

主に、外肋間筋が働くことで息を吸い込む(横隔膜も働く)
肋骨全体が持ち上がり胸郭を広げる

息を吐く時には内肋間筋の働きにより肋骨が下がり、胸郭が狭くなる

腹式呼吸

副交感神経を優位にする呼吸 

横隔膜がメインに働き息を吸い込む。
肋骨の下部が広がりお腹に呼吸が入ったような感覚がある。
同時に腹筋群が緩むことによって肋骨の下部が広がることができる。

腹横筋をはじめとする腹筋群の動員により息を吐き出す

呼吸はお腹には入らない
腹式呼吸では「お腹に呼吸を入れる」「腰に呼吸を入れる」といった表現がされることがあります。お腹周りや腰回りの緊張や弛緩によって呼吸を調整するため、イメージとしてはわかりやすいですが、呼吸はあくまでも肺にしか入らないことを覚えておきましょう。

現代人は浅い呼吸で不調が生まれる!

二種類の呼吸法はどちらが良い・悪いではなく自律神経によって無意識に切り替えられています。しかし、切り替えがはっきりしない浅い呼吸になってしまうとさまざまな不調が現れるといいます。

浅い胸式呼吸の問題点

呼吸の主動作筋である横隔膜が働かず、肩呼吸のような状態。交感神経だけが高まり、首こりや肩こりの原因にもなります。

浅い腹式呼吸の問題点

日中、腹式呼吸と胸式呼吸の間のような中途半端な状態が続いてしまうこと。腹式呼吸はお腹を緩めてしまうため、体幹が弱くなり姿勢悪化や骨盤の歪みの原因にもなります。女性は特に腹筋周りが弱く、無意識に浅い腹式呼吸になりがち。交感神経が活発になれず、日中も眠いなどの症状が出やすくなります。

呼吸は意識と無意識の二重支配

呼吸にまつわる筋肉群は意識で動かすことができます。しかし、寝ている間など意識をしなくても自然に行なっているのも特徴です。これは、運動神経と自律神経のどちらでも動いているからなのです。

意識的な呼吸から自律神経にアプローチをかけよう

自律神経
自律神経

自律神経は自分で操作できるものではありません。そんな自律神経にアプローチをかける鍵が、呼吸なのです。例えば、意識的に腹式呼吸を行うと副交感神経が高まり、意識的に胸式呼吸を行えば交感神経が高まると言われます。

まとめ 意識的に呼吸を整えるメリットとは

呼吸は無意識でも行えるもの。しかし、意識的に行うことで自律神経系にアプローチをかけられるため、メリットはたくさん!

なんか不調が続く、イライラして眠れない、集中力が続かないなど、原因がふわっとした不調には深呼吸がおすすめです。

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